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仰向けになった母をまじまじと見つめる。
これで罪が重なる。
逮捕されれば無期懲役以上は免れないだろう。
しかし目的は果たされた。
会社からも何よりも憎き母からも解放されたかった。
「母さん 父さんのように苦しんでいる気分はどう?」
返事はない。
目をぱっちりと開け、苦渋の表情を浮かべる母の姿を見て愉快だった。
後悔なんて無い。
受話器に手をかける。
「もしもし 人を殺しました。」
三十分後 俺は逮捕された。
町が眠りに包まれている中 パトカーのサイレンが響きわたる。
父の遺棄も全て認めた。
翌日俺が指示した場所を掘り起こすと、腐敗した父が見つかったらしい。
そして 町を震撼させた事件は幕を閉じた。
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