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が。
俺達は、一つ大事なことを忘れていたのである。
異星人というのが、何もガレント星人だけを指す言葉ではないということを。
そして、満足しまくった彼等が、よその惑星の人に地球人の噂を流さない保証はどこにもないということを。
『地球のみなさーん!こんにちはー!』
五年後。
日本のトップアイドルまで上り詰めた俺達の前に現れたのは、ハートみたいな形をした宇宙船だったのだった。
『この地球には、最高のエンタメがあると聴きましたぁ!まさかガレント星人さんたちは歓待してくれたのに、私達モコ星人のことは楽しませてくれないなんて、そんなことはないですよね?』
地球の受難は、どうやら当分終わらないらしい。
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