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淫魔の末裔と迎える朝
ここ数日立て込んでいた大きな仕事を片付けた翌朝、目覚めたオレはあることに驚いていた。
同じベッドに眠る十歳の少年に抱きつかれていたのだが、それがまた華奢で柔らかくて温かくて、下品な言い方をすればとてもえっちなモノに見えたからだ。
オレは美少年に欲情する変態ではないのだが、本能レベルで「彼は別腹」だと体に訴えられている。
何故ならアソコが大きくなったり粗相をしたりと、ぱんつの中が第三者に見られたらそうとしか思えない状態になっていたからだ。
しかもそろそろ目覚めそうなのか、うーんと唸っている声もまたかわいい。
そんなに可愛いと新しい性癖に目覚めてしまうと悶絶するオレは、この時点ですでに手遅れだということに気づいていなかった。
「おはよう。お兄ちゃん」
少しして彼も目覚めたのでオレも一緒にベッドから出た。
さり気なく下半身の状況を見せないようにしたのだが……あの顔はもしやオレのぱんつの中がどうなっているか気づいたのだろうか?
考えてみれば小学五年生になれば授業でも多少は教わるのだろう。
まったくこんな可愛い子にマセたことを教えたのはどこの教師だ。
「ちょっと待っていろ。寝汗とか色々あるから、シャワーだけ浴びてくるから」
粗相をした下着を取り替えるついでにシャワーに走ったオレは、彼にキスしたい衝動を抑えながら頭から冷水をかぶる。
寝起きの朝立ちと言うやつか、少し頭を冷やさないと変な気を起こしてしまいそうになる。
それだけ彼の唇は魅力的だし、加えて不思議な力も兼ね備えていた。
頭を冷やしながらこれまでの出来事を整理しよう。
あの魔性とも言うべき美少年……病田恭介とオレがどうして今日から一緒に暮らすことになったのかを。
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