6/10
前へ
/66ページ
次へ
  それからあの時の火ノ神の声が言葉が頭から離れない。  無言で顔を伏せ影を落とす風美と話を聞いて複雑な気持ちの白雪を見てララは煙管の灰を落とす。    落としたと同時だ。  外から「逃げて!!」と、翠の叫ぶ声が聞こえた。 「あ?」  空から何かが落ちてくる。  急いで駆け付けた焔に翠は腕を引っ張られ小屋から離れたと同時にボンッとララ達のいる小屋が落ちて来た何かによって爆発した。 「!!?」  木っ端微塵に吹き飛んだ小屋を見て翠は大声でララ達を呼ぶ。こんな爆発に巻き込まれたのなら絶望的だ。 「うわ〜。こりゃひでぇわ。」 「・・・ぇ?」  いつ後ろに回って来た。  相変わらず米俵にして担がれた風美の臀部を撫で回しているララとその後ろで白い目で見ている白雪が翠と焔の後ろに立っていた。 「頭!白雪さん!!」 「お兄ぃ!」  爆発した事に驚きやって来た詩雲達。  ララが「祭りが始まるぞー。」と伝えれば戦力組は全員戦闘態勢へと入る。 「全員ぶっ潰せ。一匹でも残ったら千本ノックな。」  ツッコミどころ満載のララの声に「それだけは勘弁!」と、詩雲と草庵が叫ぶ 。
/66ページ

最初のコメントを投稿しよう!

13人が本棚に入れています
本棚に追加