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空に現れた北の風使いのみで形成された空軍第七部隊。奴らは鎧をつけた怪鳥に乗り翠達を見下ろしていた。
処分対象と共に邪魔物は全て排除せよとの命令により第七部隊は上空から爆弾を投下していく。
「詩雲。どっちが多く当てれるか勝負な。」
「え・・めんどくさ・・・。」
「勝負な。」
その辺に転がっている石をララと詩雲が拾う。
まさか爆弾が落ちる前に爆発させるつもりなのだろうか。一つや二つと言えない数の爆弾が降ってきてるというのに石ころで何が出来る。
しかし、一体何が起きたというのか・・・。
「・・う・・・そ?」
上空では次から次へと連続で爆発が起きている。瞬きをしている間に何が起きたのか、唖然としていると爆発に巻き込まれた怪鳥達と共に兵達が落ちていく。
「いや、無理っスよ・・勝てるわけねぇ・・・。」
「無駄に力み過ぎてんだよ。」
落ちていく兵士達を呑気に眺めるララの傍で何故か疲れ果て地面と仲良くなっている詩雲の姿があった。
「ちょっとアンタ!何したのよ!?」
気が付けば北の兵達がやられているだなんて風美から言わせてもらえばそんなふざけた話ありえないだろう。
「何って石投げ。」
「いや、そうじゃなくて!!」
そのまんまの答えを返された。
いつ石を投げて大量に投下された爆弾を爆発させたのだと聞いていると言えば敵に教えるかと鼻で笑われた。
「相手は少人数だぞ!何をやられている!?」
まさか隊の半数にがやられるなんて思ってもみなかっただろう。指揮官らしき男が声を上げる。
一度で決着をつけろと命令する男に兵達は神力を使い巨大な竜巻を作りあげた。
風速が上がる度に家々は吹き飛び木々は折れて吹っ飛んでいく。
「おい!あれどうすんだよ!?」
災害級の巨大竜巻を見て焔が焦り出す。
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