第3話 - 意思とサイクスの親和

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「"2人でお茶を(ティー・フォー・ツー)"……!!」  被害者が死ぬまでの1時間に体験した事象を再現し、可視化する超能力。(見られるのは愛香のみ) 目を閉じることで被害者の五感を共有することが出来る。一時停止/早戻し/早送りが自由に可能。  同じ現場であれば複数人の映像を再生することが可能で再生前に全ての被害者に触れておく必要がある。  全ての被害者の映像を再生した後、サイクスを3時間使用することが出来なくなる。 発動条件:  1. 実際に死体を見て触れる  2. 死体の名前、生年月日、出身地を把握する  3. 現場に直接行く必要がある  4. 死因と死亡推定時刻。死亡推定時刻は誤差1時間までを許容範囲とする  5. 上記条件に一つでも当てはまらないものがあれば発動しない   「(後天性超能力者にとってサイクスの扱いはとても難しい。そして愛香に宿ったサイクス量は先天性超能力者でもコントロールすることが難しい程に膨大な量。そして無理矢理固有の超能力を開花させた。その代償として愛香は下半身不随を患った)」  愛香の同期で同い年である坂口玲奈は"2人でお茶を(ティー・フォー・ツー)"の発動を見ながらこの超能力について考えていた。
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