第3話 - 意思とサイクスの親和

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 3件と同じく不自然な点。これ程のパワー。明らかに超能力を使った戦闘。そしてその特性から身体刺激型超能力によるものだ。  しかし政府登録によると江口は物質刺激型、斎藤は自然科学型超能力者である。  2人の首に何かを刺して遠隔で操作する精神刺激型超能力者の犯行であるというのが私たちの見解だ。(あらゆる超能力に影響を与える特異 (複合)型超能力者の可能性もあるが2人が戦闘を始める前に無機質な表情になるという特徴から精神刺激型という結論を出している) 「どうだ?」  瀧は愛香に尋ねた。 「これまでの3件と状況はほぼ同じですね。やはり2人とも首に何か刺されている。発動条件でしょうか」 「でも確実に他に条件はあるよな?」 「えぇ。そうじゃないとここまでのパワーは得られないと思います。ましてや2人は身体刺激型超能力者じゃないし……。はぁ……玲奈、取り敢えずまた"切り抜き"と" 編集"お願いね」 「了解」
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