第4話 - 日常と異常

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「もしもし、徳田か? 瀧だ」 「どうしたの?」 「たった今、新しい3人の遺体がそこの高校の近くで発見された。しかも死亡推定時刻から今朝に起こってる。犯人がまだこの周辺にいるかもしれない。これから捜索を始めるが、お前の方も警戒してくれ」 「了解」  徳田は通話を切るとスマホをジャージのポケットへとしまった。 ––––トスッ  徳田が首筋に軽い痛みを感じた直後、身体の自由が効かなくなり徐々に目の前が暗くなっていくのを感じた。  薄れゆく意識の中、徳田は必死に後ろを振り向き自分に針のような何かを刺した人物を確認しようとした。  しかし、誰もいない。  正確にはその何者かは既に振り向いた徳田の背後に廻っていた。 「遅い、遅い」 「ハァ……ハァ……あなた……は……」 「お、頑張るね」  徳田は力を振り絞り相手の腕を握る。 「何、何? 粘っても無駄だよ」  徳田の腕を振り解くと同時に徳田の意識は完全に落ちた。 ––––上野菜々美は徳田を片手で担ぎ、体育館裏の奥へと消えていった。 第5話「ワタシノモノ」本日13時頃に更新予定。 次回予告: 菜々美の歪んだ愛とその目的とは!? そして捕らえられた花の運命は!?
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