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そろそろ10分だ。
だけど駆琉は自転車が自分の足と言ってもよい。
まさに一体化した手足のように自由自在だ。
ぴょんと障害を飛ぶし、車体を持ち上げ
後輪だけで階段を上がることもできる。
アクロバット走行はお得意なのだ。
公園を1周して広場の缶めがけて飛ぶように走る。
鬼役の子供も自転車で待ち構えていて駆琉の突進に駆け戻った。
カン!
車体の前輪がハンドルを切って、大きく振り上げて
缶を飛ばした。
突進のスピードも手伝って空に見えなくなる。
「おー、よく飛んだなぁ」
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