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そんなある日……
夫のスーツのポケットから見たことがない鍵が落ちた。
不思議に思い夫に確認すると、レンタルボックスを借りているんだ……と。
レンタルボックスを借りるほど物が多いのかと不思議に思い尋ねたが、趣味の物を置いているだけだと気にするなと言われた。
気にするなと言われると気になってしまう……
もやもやした感情を抱えながら日々を過ごしていると、買い物中に夫を見かけた。
会社に行っているはずなのに、なぜ昼間から?
不思議に思い、後を追う。
幸いなことに子どもは抱っこ紐の中ですやすやと眠っている。
後をつけているとレンタルボックスにたどり着いた。
夫の趣味を詰め込んでいるレンタルボックス。
気になるので声をかけようか迷ったが、子どもが起きそうだったので家に帰ることにした。
夫にレンタルボックスの事を話そうか悩んでいた。
だがその晩、夫は仕事が疲れたと言って帰ってきたので、話すのをやめた。
嘘をついてまでなぜレンタルボックスに行っていたのか……
鍵を見つけてから、夫は堂々と鍵をキーボックスに置くようになった。
仕事に行く際は基本的に持ち歩かない。
だから私は次の日にレンタルボックスの中を開けて確認しようと決意した。
いけないことだと思いながらも……
気になって仕方がなかったのだ。
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