第2話この恋心は大切にしたい

譲side

「ぱーぱ」

真っ赤な顔に額に熱さまシートを張り付けている。

手を伸ばすから抱っこしたが『お久しぶりです』と親父に挨拶をした柚。

「あぁ・・・っ・・・」

梓の顔を見たからだろう。

親父は言葉を失っているようだ。

俺に、そっくりだからな。

「柚、梓は風邪か？」