祠の主とアマイモノ
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「ねぇ、お母さん」 「なぁに??」 手を繋ぎ、朝焼けに向かって下る山道で一人の子供が笑っていた。 「カヤナリ様が小さな声で、『おいしい』って言ってたの!!」 その口元はよもぎ餅の餡で汚れていて、母親は「あら、よかったわ」と言いながら手巾で口元を拭って微笑んだ。 □ 終わり
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