12人が本棚に入れています
本棚に追加
/30ページ
院長先生が『申し訳なかった』と、また頭を下げられた。
だから私は『ほら、梓、お爺ちゃんだよ』というと院長先生も譲さんも驚いた顔を見せた。
「じいじ」
私が頷くと、院長先生の方に歩いて行き『抱っこ』とせがむと目尻を下げた院長先生が抱いた。
「それで・・・」
と院長先生が紙をテーブルに置いた。
それは婚姻届で、院長の名前は書いてあった。
「このマンションは柚ちゃんの実家のようだから、譲が引っ越してあげなさい」
最初のコメントを投稿しよう!