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こっそり近付き、魚の置いてある場所に飛び移り、少し大きい程度の獲物を素早く見分けて口に咥える。
腹が空いてるから大きい奴をいただきたいが、捕まったら元も子もない。
「こらー!!!」
ほら見つかった。
地面に降り立ち走り出す。
大きな声が後ろから聞こえる。隙を付くために曲がり、暗い道を走る。ゴミ袋だとかいう障害物を避けながら急ぐ。
人間はこの程度でも動きを鈍らせる。
「うわっ!」
予測通り、後ろから大きな音がした。
後ろを振り返る。案の定、人間が転んでいた。
こちらを見てもがいている。
油断して捕まりたくはないので、踵を返し、安全なところまで走る。
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