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ずっと走り、いつもの寝所に付いた。
ここまで来ると、あの人間は諦めて追いかけてこないことは分かっている。
走って疲れた。
だが、さっさと食べないと他の奴らに獲物を取られてしまう。
せっかく苦労したのだ。横取りされるなど冗談ではない。
魚の腹にかぶりつく。相変わらず旨い。苦い部分が口に広がるが、それすらも食欲をそそる。
夢中で食べていたら、骨までかじってしまっていた。腹が満たされる。走った疲労も重なって眠くなってきた。
日が暖かい。欠伸が出る。せっかくだから、普段しない毛繕いをして……あ、駄目だ眠い。
身体を丸めて、目を閉じる。
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