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暴走
咲茉も高校生になった。
咲茉のピアノは心地よく、耳を奪われるそんな音を奏でるピアノだった。
しかし、ドジな咲茉はコンクールにでてもいつも失敗をしてしまい入賞するまではいかなかった。
咲茉は自分に才能がないと思っていたが、小さい頃に言われた奏多兄の言葉がうれしくてピアノを辞めることはできず、趣味でピアノを弾いていた。
桃也も兄と違い才能はなく、スポーツの方に才能があった為にピアノは辞めていた。
桃也は咲茉の事が小さい頃から好きだった。
童顔だが、スタイルもよく、性格も明るく、なんだかほっとけないそんな女子だった。
咲茉はクラスで人気があったが、本人は全く認識していなかった。
同学年の桃也は危機感のない咲茉に腹もたてていた。
高校に入学し咲茉を自分の部屋に呼び出していた。
咲茉は、桃也によく勉強を教えてもらっていた為、特に何も考えずに桃也の部屋に行った。
そこで桃也は、咲茉をベッドに押さえつけ無理矢理キスをしてきた。
あらがうも力の差もあり桃也の意のままに服を脱がされる。触られた事がない所も下着の上から指でこすられた。
初めて感じた感覚と羞恥で泣きたくなった。
「やめて……」
必死にお願いしたが、桃也には聞いてもらえずキスで口を塞がれる。
そんな時、不審な物音がしたのを聞いた奏多兄が桃也の部屋に入ってきた。
「桃也……今変な音しなかった……?!」
桃也に襲われているところを見られてしまった。
奏多兄は信じられないものをみた顔をし、桃也は部屋に入ってきた事に怒っている。
咲茉は悲しくて、着ている服を簡単に直して走って家に帰った。咲茉は部屋に帰り1人泣いた。
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