名前

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「せ〜んぱいっ!」 「また来たのか...十分に話しただろ」 「全然ですよ。あ、椅子そっち持ってっていいですか?」 まぁ、断られても持ってくけど 「はぁ...今度は何する気だ?」 「昼休みですからお昼を食べます。あと先輩とお話」 「お前、こんなところで食べるなんて友達いないのか...?」 「いますよ!?そんな可愛そうなものを観るような目はやめてください!」 「というかそれを言うなら先輩こそどうなんですか。友達いますか?」 「.....いたらこんなところにいねぇよ....」 「なんですか?」 「いませんよー。ボッチですよー。ほらこれで満足か?」 「雑だな〜 じゃあ俺が先輩の友達第1号ですね!」 「お〜 それは嬉しいな。じゃあ友達1号、飲み物買ってこい」 「友達ってパシリじゃないですよw買ってきますけど。何がいいですか?」 「緑茶」 「了解しました〜」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「先輩、お茶の飲まないんですか?それにお昼食べてないですよね」 せっかく買ってきたのに! 「別にいいだろ...関係ないんだから」 「関係なくないです!お昼だけじゃなくてちゃんと食べてます?」 「細すぎて心配になりますよ」 「細いって普通だろ」 「細いです!俺の腰より細いですよ」 「言っとくけどな体細くてもお前ぐらい簡単に倒せるからな」 「それとこれとは話が別ですぅー あと「お前」じゃなくてちゃんと名前で呼んでほしいです!」 名前覚えてるかな.... 「えっっっっと.....小野 小太郎?」 「そうです!小太郎です!」 絶対今忘れてたけど思い出してくれたからよし! 「じゃあコタだな」 えっ.......... 「なに呆けてるんだよ。コタが呼べって言ったんだろ」 「すみません!まさか名前どころかそう呼んでもらえるとは思ってなくて...」 「嫌ならやめるけど」 「むしろ嬉しいです!俺もケイ先輩って呼んでいいですか?」 「普通に圭吾でいいだろ。別に長くもないし」 「こういうのは特別感が大事なんですよ!」 うへへへへ 「ケイ先輩。ケイ先輩」 「鬱陶しい!ほら昼休み終わるから早く教室戻れ!」 「あー!照れてます?先輩格好良かったけど可愛いですね」 「うるさい!さっさと帰れ!そしてもう来るな!」 「え〜来ますよ〜 あっ、そろそろヤバいんで戻りますね!」 「ケイ先輩また明日〜!」
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