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クラス
「先輩!」
「うるせぇ。なに」
「そろそろクラスとか教えてくださいよ」
「あー 駄目だ」
「どうしてですか....」
やっぱりまだ信用されてないのかな....
「コタがどうとかじゃなくてただ言いたくない理由があるってだけだよ」
「.....先輩って幽霊とかじゃないですよね」
「ふはっ ははははっ」
「そんなに笑わなくてもいいでしょ!」
俺だって変な質問だってわかってるし
「いや〜笑った笑った。で、なんでそう思ったの?」
「だって先輩ずっと保健室にいるし他の人も見たこと無いって言うし個人情報全然教えてくれないし....だから」
「なわけないだろ。ちゃんと生きとるわ」
「ですよね!俺もそう思います!」
「幽霊だと思うなら触ってみるか?ほれほれ」
「触るって....」
「幽霊なら触れないし心臓も動いてないだろ」
じゃあ手を...
「おりゃ!」
「うわっ!抱きつかなくても手でいいじゃないですか」
「こっちのほうがよく分かるだろ。触れて心臓も動いてる、俺は生きてるよ」
「わかりましたから離れてください!」
「はいはい」
いきなり抱きつくとか俺の心臓が過剰稼働するじゃん!
「コタの身長めっちゃ丁度いいサイズだな」
「またバカにして!」
変なこと言わなきゃよかった
「3−1」
「えっ」
「だからクラスだよ。3年1組」
「いいんですか?」
「いいけど絶対に来るなよ。約束」
「わかりました!」
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「めっちゃ機嫌いいじゃん。なんかあった?」
「こないだ言ってた先輩いいるじゃん?」
「あー 幽霊先輩ね」
「幽霊じゃなかったしクラス教えてもらえたんだよね」
「よかったじゃん。なら見に行こうぜ」
「駄目!絶対に行かないって約束で教えてもらったんだから」
「おぉう...」
「また1つ先輩のことが知れたぜ」
「言ってること結構キモいから気をつけろ?嫌われるぞ」
「それは困る!」
「てかそんなに知ってどうすんの?もう1学期終わるし3年ならあと半年とかで卒業だからな?」
「いちがっきがおわる??早くない?」
「時間は楽しいと過ぎるのが早んだよ」
「夏休みじゃ会えないじゃん....」
「今度は頑張って連絡先を聞いてみれば?」
「教えてくれるかな....」
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