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保健室
初めて会ったのは暑い７月の昼
怪我をして保健室に行くと先生はいなくて知らない先輩が本を読んでいた
「怪我しちゃったんですけど先生っていない感じですかね？」
「いないけどそれくらいなら対応できる。座って」
先生いないのに勝手に使っていいのかな....
痛っ！
「消毒するからしみるよ」
「言うのが遅いです！もっと早く言ってくださいよ！」
この人めっちゃ慣れてんじゃん。ガーゼ貼るの上手すぎだろ
「はい、終わり。そこの利用者表書いてから帰って」
「了解っす」
２ー４ 小野 小太郎 擦り傷っと
「失礼しました〜」
何だったんだあの先輩は...ジャージだし先生の机に座ってるし
というか藤原先生どこにいったんだ？サボり？
うぅむ...気になる
「おい、コタ遅ぇぞ！めし食う時間無くなる」
「ごめんて、ちょっと考え事してたわ」
まぁいっか。どうせ学校にいたら会えるしそんときに聞けば
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いなくね？？ 一週間経ってるけど全然見つからない....
まさかおばけ？幻？ いやいやそんなまさか...
そうだ！保健室行けばいいじゃん！バカか俺...
「失礼しま〜す...あっ！見つけた」
おばけじゃなかった！
「見つけたって何？誰かに頼まれたの？」
「違います！あの！俺のこと覚えてます？」
「覚えてるけど...とりあえず小野くん。保健室では静かに」
苗字まで知られてた！やった〜
ん？なんで俺こんなに喜んでんだ？
「で、何しに来たの？」
「先輩と話に来ました！」
「そうか。帰れ」
「なんでですか！先輩とお話したいんです！」
断るにしても早すぎるでしょ
「ここが保健室だからだよ。元気なやつは帰れ」
「先輩だって元気じゃないですか！いいって言うまでここから離れません！」
昼休み終わっても動かないからな
「あぁ、うるさいうるさい........いいよ。なに？なにをそんなに話したいの」
「えっと...名前とクラス、あとなんで体育着なのかとなんで保健室にいるかです！」
多かったかな？
「はぁ...名前は杉村 圭吾。格好は汚れてもいいから」
なるほどなるほど
「あと2つはなんでですか？」
「これ以上は言わねぇよ。ほら帰れ」
「ちょ！押さないでください！」
ガチャッ！ ポイッ！ バタンッ！
力つっよ... 見た目細そうなのに意外と筋肉あるんだな
キーンコーンカーンコーン
「昼休み終わった！？やばっ！次移動じゃん」
杉村圭吾....圭吾先輩だな！ 明日もいるといいな
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