14人が本棚に入れています
本棚に追加
/26ページ
だから、私もダイニングの向かい側に座ると、話を続ける。
「お爺ちゃんは、無理をしなきゃ普通の生活ができるし、お婆ちゃんだって麻痺や言語障害が残っても、リハビリで回復してるでしょう。
私や譲さんも傍にいて欲しいと思ってるし、ご両親だって・・・。
だから、もう施設の話は、なしだよ。」
暫くすると『ただいまー』と声が聞こえ、リビングに梓が入って来た。
「おかえり、梓」
「おかえり、梓ちゃん」
【おかえり。楽しかった?】
私、お爺ちゃん、お婆ちゃんの順に告げてると、お母さんが入って来た。
最初のコメントを投稿しよう!