番外編⑥ 二藍ランの第百回ファイト日報Ⅱ

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 至極もランもお互いに協力し合って物事を解決していこうと素直に言えばいいのだが、互いのプライドが邪魔をして拗らせている。大先輩のそんな様子を見て、ガリーは微笑む。そして、ガリーは決意する。 ガリー「至極主任、二藍先輩! 私はこの件から手を引きません。お二人に付いてきますぅ。私も時代の革命をこの目で一緒に見たいのですぅ……」  思わぬ後輩の発言に、ランと至極は目を合わせる。ガリーは目を輝かせている。曇りなき眼だ。彼女もまた知識欲が止まらないのだ。 ラン「ガリー……本当はあなたを巻き込みたくないのだけれど……。も、何を言っても無駄の様ね。牢屋に入る時は皆一緒よ」  こうして、ラン・ハヲ・ガリーの三人に意外で癖の強い協力者が増えたのだった。彼ら四人は”ファイト極秘調査隊”として今後活動していくこととなる。今後の活動において政治面に関して言えば、至極がいい仕事をしてくれそうだ。  そして、次なる活動のために、彼らはとある人物を味方に付ける必要がある。不審人物と深く関わる魔法民族、紅葉(くれは)族と白雪(しらゆき)族。この両者もしくは、どちらか一方の関係者が必要だ。  ファイト記録係七人の中に残念ながらこの両族の出身者はいない。だが、関係者が一人だけいる。その人物は、歴代騎士団の記録係を輩出する筆の達人の一族出身であり、至極から見れば更に上司にあたる記録係長補佐である。  今後の調査の行く末は、この人物に協力を仰ぐことができるかどうかにかかっている。説得が失敗すれば、四人全員が左遷となるのは確実であろう。  果たして、”ファイト極秘調査隊”の運命はいかに。
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