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夜が明け、空が白んできた。早朝に五人は目を醒まし、霧の森を北へと進んだ。
七日目の朝。森の中を歩いているとすぐに異変に気がつく。昨晩は暗かったため、気がつかなかったが、森のあちこちに細長い、鮮やかな明るい青緑色の何か繊維のようなものが落ちていた。
初めはポツリポツリと見かける繊維は、進んでいくうちに段々と地に落ちている量増えてきた。量が増えたところで、ようやくその繊維が髪の毛であることに気がついた。
リング「これ、髪の毛だ。しかも、わたしよりも長い……」
ウラ「リングよりって……相当じゃない?アンタは生まれてから12年間髪を一度も切ったことがないのよね」
リングは橙色の長い髪を二つに結い、その髪は腰までの長さがある。落ちている髪の毛はその何倍も長かった。
リング「うん……」
五人が進んでいる場所は、まだ旧雲族の領地内で、辺りは霧で覆われている。視界は悪く、髪の毛が落ちているとなると一層、この鬱蒼とした森は不気味だった。
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