親子の絆

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そこへトキが起きてきて 「おはよう いてててて」 「雑魚寝なんかするからよ」 「確かに いつ寝たか記憶ないんだけど〜」 「困った娘ね」 「お父さん 昨日けっこう飲んでたみたいだけど大丈夫かな?」 「そうねぇ よっぽど嬉しかったのね あんな陽気なお父さん久しぶりに見たわ ちょっと見てきてくれる? いつもならウォーキングに行くのにとっくに起きてきてもおかしくないんだけど」 「お酒が残ってるのかな?」 「かもね」 「見てくる」 とトキが大きなあくびをしながら雄三の部屋へ ドアを開けながら「お父さん おはよう 雄三さーん」と声をかけた が 無反応の雄三 嘘でしょ トキの顔は青ざめた 「お父さん!お父さん!お父さん! ねぇお父さん! 返事して!」 お父さんと呼ぶごとにその声は大きくなり その声にみんなが慌てて雄三の部屋に走って来た
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