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「今が初めて できっとこれが最後よ
お母さん 帰ってチケット探そ
自分が行けない分 雪子さんとでも行っておいでって」
「トキ お父さんの背中ってこの辺?」
「うん まぁ」
すると幸代は「雄三のバカバカバカと言いながら背中を叩くようにバタバタしていた」
「お母さんったら」
「お父さん痛がってる?」
「ううん 叩かれるの喜んでるわ」
「もう やんなっちゃう―
雪ちゃんに電話しなきゃ
トキ 帰るわよ」
「はいはい」
帰って父が教えてくれた場所を二人で探してみると 本当に韓国旅行のチケットがあった
幸代は早速雪子に電話をかけ二人で行くことになった
幸代は雄三の写真を、雪子は韓国ドラマの好きだったゆりえの写真をカバンに忍ばせ旅立った
それから難なく月日が経ち
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