今も

居場所をあたえられた。私の運命

わたしの居場所

広大な大地
春夏秋冬を感じれる場所
直ぐ側には、綺麗な夕日が見える場所

今日も、
綺麗な、夕日だ
この広大な海に、光の道が真っ直ぐと
照らしている

明日も、頑張れと
幸せの道標のような
一本の光の道

今日も、無事に
何事もなく過ごす事ができた

道が、静かに記憶を包むように
消えていく

賑やかな日中とは、違い
静かな夜

波の音だけが
わたしのココロを癒やしてくれる
今日も、・・・

私が、この土地にきてから、
もう、十年

前のオーナーから、譲り受けた
喫茶店

オーナーが、この素晴らしい土地で、
始めた喫茶店を
私は大事にしている

ここで、静かに飲めるコーヒーが、
わたしの好きな一時

はじめは、知り合いとふらっと寄った喫茶店

春先の少し肌寒い頃
コーヒーをのんで、身体を温めた

暑い夏は、身体を休める為に、立ち寄り
コーヒーを、飲んで時間を過ごした

居心地がよく、時間が経つのを忘れてしまいそうになる

もう何年も通っては、この場所で、
1日の疲れを癒やしている

オーナーや、常連客とも、
仲が良く、心が、おちつく
そんな場所だった

数年たった今では
私がマスターをしている

ただ・・・
私は、演じている

マスターを

私も前の
マスターを演じている

マスターのように、人に寄り添えるように
静かに心を通わせ

憩の場所を提供するために
心をおちつかせるために

美味しいコーヒーを提供できるように
こころを、おちつかせるために

今の
この時間を大切に過ごしていただく為に
この瞬間を守る為に

マスターを演じている
全てを守る為に

前のマスターは、とても気さくな人だった
とても、人情味のある人間だった
口数は、少ないが、とても気がつく人だった

落ち込んでいる人には、そっと寄り添い
話を聞いてくれる人だった

今も、黙って話を聞いてくれている

そんな、マスター
貴方はとてもいい人だよ

ただ
毎日が、つらいよ
もう、疲れたよ

まだ、駄目なのかな
貴方達の本当を話したら

貴方達の秘密を知りたくなかった。

今日も
また、
光の道が
静かに
消えるのを願い
１日が、始まる

あなた達の大事な喫茶店

（テレビ）
○○市…喫茶店…男性の…発見されました。