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揺れる視界の中。
力強く腕を抑えられると、
動作を支配されると
この上なく感じた。
きっともうこの人に私は抵抗できないんだという、敗北感と
無理やり犯される悦びに支配されていたんだろう。
知らない男の部屋に転がり込んで、ベッドに誘われるのにも、もう慣れた。
かわいいねなんて言葉をすらすらと並べられるのも、違和感なくらい体を寄せられるのも
あぁ、この人も同じかって判断するいい材料になる。
「抱いてくれますか?」
雄の顔をした男にむかって白々しくそういうと、大体の男は私の体を力任せに押し倒した。
「その気なら俺もしたいよ」
なんて言って勢いよく唇を奪われる。
知らない男でも、そんなしょうもない男でも
私の体は濡れた。
この人とセックスするんだ。
そう思うと体はしっかり女になった。
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