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🔔久しぶりの帰省
「あれ、雪だ…」
そういえば、君と初めて出逢ったあの日も雪だったな…なんて思いながら、僕は買い物へ向かった。
高校卒業直前から家を出て、今はみんなに夢を届ける仕事をしている。一年中サンタさんをしているような仕事。僕の夢だったみんなを笑顔にする幸せな毎日と引き換えに、3年くらいまとまった休みがなかった。
「ちゃんとマフラーした?鍵持ったの?寒いから気を付けるのよ?」
近所へ買い物に行くだけなのに、母の過保護具合が久しぶりの実家ならではのぬくもりを感じさせる。
「大丈夫だよ、ちょっと行ってくるね」
玄関のドアを開けると、一気に鼻先がツンとする冷たい空気。寒がりな僕は、少し縮こまって猫背になりながら歩き始めた。
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