12、巨乳無口*

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 桜井は杏樹の内ももにも唇をつけ、食むようにしながらゆっくりと足の付け根へと動いていく。男の手が下着にかかり、掠れた声が告げる。 「脱がしても……?」 「ン……」  そんな恥ずかしいこと、いちいち聞かないでいいから勝手にやってよ、と思いながらも、するりと下着を脱がされる感覚に、何も言えずに両手で顔を覆う。と、熱く湿ったものが秘められた場所に触れて、杏樹は何が起きたかもわからず、息を飲んだ。 「ひああっ……なっ……」  視線を下げれば、男の黒い頭が足のつけ根に埋められている。あまりの情景に杏樹の脳がショートしそうになって、反射的に足をばたつかせて暴れた。 「杏樹……いや?」  懇願するような目をした桜井に脚の間から問いかけられ、杏樹は叫んだ。 「こんな明るいとこで、無理! 明かりを消して!」 「初めてやから、暗いところで間違わずにやれる自信がない」     「そんな、こと、言われても……」  羞恥でパニックになった杏樹を宥めるように、桜井が真上から覗き込む。 「怖い?」   「わ、わかん、ない……」  
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