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桜井は杏樹の膝の裏をそれぞれ掴んで、杏樹の身体を折り曲げてシーツに膝がつくほど押し広げると、激しい抽挿を繰り返す。ギシギシとベッドが軋み、二人の息遣いが部屋に響く。
「あっ……杏樹のなか、俺のにまとわりついて……う……もうっ」
真下から見上げる桜井の端麗な眉が顰められ、整い過ぎた美貌が快楽に歪んでいる。
「雅煕さん……気持ち、いいの……？」
「悦い……すごく悦い……身体が溶けそうに気持ちいい……ごめんな、俺だけ気持ちよくて、ごめん……」
快楽に身を委ねながら杏樹に詫びる表情まで美しくて、杏樹が桜井の頬に触れる。
「ううん……嬉しい。雅煕さん、好き……」
「ううう、そんなこと言われると……」
ガバリと杏樹に覆い被さり、唇を塞ぐ。舌を絡めながら結合部のすぐ上の花芽に桜井の手が伸び、杏樹が痛みの奥から快楽をも拾い始める。ゾクゾクした感覚が背筋を這いあがり、杏樹は桜井の背中にギュッとしがみついた。
「ああっ、あっ、あっ……ああっ……」
「ああっ、もう、出る、出る……杏樹ッ」
桜井の楔が杏樹のなかで膨れ上がり、弾けた。
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