17、祖母バレ*

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 抽挿が激しさを増し、肌と肌がぶつかる音が響く。何度も最奥を突かれて、杏樹は必死にシーツを握り締めて襲ってくる激流に耐える。男の指が結合部のすぐ上の、赤く脹れた花芽を弾き、グイっと押す。その刺激に杏樹の内部で膨れあがった快楽が極まり、全身を痙攣させて達した。   「はあっ……あああっ……あ―――――っ」 「ううっ……あっ……俺も、出るっ……」    桜井が被膜の中にすべてを出し切り、杏樹の上に被さるように崩れ落ちてくる。その汗ばんだ肩に杏樹が両腕を回し、抱き着いた。  互いに荒い呼吸を繰り返しながら、肌を密着させる。杏樹の顔の至る所にキスが落とされ、細い身体を折れそうなほどに抱きしめられた、その時――  ベッドサイドの電話がプルルルルッと鳴り響いた。杏樹はびっくりして桜井にしがみ付く。 「電話……フロント?」      エッチの声で苦情でも来たんかな……などと呟きながら、桜井がのろのろと起き上がり、まだ整いきらない息のまま長い腕を伸ばして、受話器を取る。杏樹の方は情事の余韻に浸ったまま、ぼんやりとその様子を見ていた。 「……アロー?」    『……もしもし?』
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