パリ恋！～処女を捧げたダサ眼鏡、京都の御曹司だなんて聞いてません！

30、君の中で死にたい＊

「は……あああっ」

　強引な交接に杏樹が苦し気に眉を寄せ、白い胸が揺れる。それでも杏樹のなかは溶けかけたバターのように雅煕を受け入れ、それでいて次の瞬間には雅煕を締め付けてくる。

「は……くっ……」

　圧倒的に押し寄せる快感に、毛穴が一気に開いて汗が噴き出す。身体が溶ける。脳が溶ける。
　このまま、死んでもいい。むしろ今、ここで最高の快楽に溺れて死にたい。

「杏樹、杏樹……」　　
「ああっ、あっ、あっ……」　　　

　荒ぶる欲望のままに激しく腰をぶつけ、杏樹の上に覆いかぶさり、唇を塞ぐ。彼女の両脚が雅煕の腰に回され、中が快感にわななく。ついに限界を超え、雅煕の灼熱が決壊して、奔流となって迸った。