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「すごい、全体的に器用なんだね、驚いたよ!
料理は僕も簡単なものは作れるよ?
うちは共働きだから自然とやれるようになったんだけど。
でも、お菓子まで作れるってさ!簡単にできることじゃないでしょ?
すごすぎる!」
「嬉しいっ、麻木先輩にそんなに褒めてもらえるなんて......幸せすぎ!」
「幸せなのはこっちだよ~。あ、でも編み物って
けっこう手間暇かかるよね。無理はしないでね」
「先輩......優しいっ。先輩を好きになれてほんとに良かったです!」
「いやいやいやいや」
僕は頭が禿げそうな勢いで右手で髪を搔きむしって照れまくった。
あっ、こんな指では、それこそ手はつなげない。
やはり情けない。
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