Chapter.Ⅱ

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   ──幼き頃に交わした、その約束を履行するかのように。 (おいおいおいおいッ!)  小4の、あの日から10年とちょっとが過ぎた、本日。  月2ペースで、週末 『連絡 不可』  になってしまう誠の後を尾行していた楓馬は、楓馬の見知らぬ男と親しげに肩を並べ、談笑しながら歩く誠の後ろ姿を、歯軋りでも聞こえそうな人相をして物陰から見ていた。 .
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