鳥居の先

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「はぁ……」 「で、明日も来て貰えます?」 「明日も?」 「ええ。まだお話したいこともありますし」 「良いけど、学校終わってからだとこの時間にしか来れないよ?」 「構いません。それと、お守りを今日だけ貸していただけませんか?」 「お守り?」 ポケットから出して見せると、手に取ってまじまじと見たあと、「やっぱり見た事があります」と言うので、必ず明日返して欲しいと言って、帰り道を聞く。 「外に出てみてください」 お茶をごちそうさまと言って外に出ると、滝の音がかなり大きい。 家の中では少し聞こえるくらいだったのに…… それに、昨日見た透明の橋のようなものが目の前にある。 「今日はここから山の入り口まで送りますね。明日は今日と同じところで待ってますから」 送ると言われても、こんな暗闇の中どう帰るのか……と思っていると、「お休みなさい」との言葉を最後に、いつの間にか山の入口に立っている。 「ダメだ。頭がまだついていかない」 自転車で家に帰り、とりあえず今日の出来事をノートに書いてみる。 書けば書くほど妄想を書いているようで、自分が書いていることがアホくさくなってきたが、今日の出来事は事実あったこと。 明日から俺はどうなっていくんだろう。
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