鳥居の先

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最後のケーキを食べ終わる時にはお腹がいっぱいで、明日からの授業の準備をしたあと、直ぐに眠ってしまった。 教室に行くと席は番号順ではなく、黒板に書いてあるところに座るようにとあったので、窓際の一番後ろの席に着く。 一限目は中学と変わらず委員長決めなどが行われ、幸いにも真面目そうな男女が手を挙げてくれたので当たらずに済んだ。 昔からそうなのだが、クラス委員というのには一度も当たったことがなく、無難な係程度で済んでいたのだが、今回は何にも当たらずラッキーだった。 家を出る時に祖父からかなり古いお守りを貰ったのだが、そのお陰かな? 二限目からの授業も簡単に終わり、昼休み。 鞄から弁当とお茶を机に出していると、「いいなぁ、窓際の席」とだるそうに弁当を持ってきて前に座る幼なじみ。 「ラッキーだったよ。先生からも見えにくい席だから。お前の席どこだっけ?」 「ど真ん中!」 ついてない!と言っているが、確かに一番嫌な席かもしれない。 机と机の間を通らないといけないし、前と後ろの席に気も使う。 それに比べ、一番後ろの端っこは後ろの扉から入って席に着くだけ。後ろにも気を使わなくていい。 部活は高校では義務ではないからやらないと話をしていると、やはり話はバイトを何処でするか。
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