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「あ~静流、何これ~?誰にもらったの?」
あずさの声に俺の心臓が止まりそうになる。
あずさが指差しているのは、静流のバッグ…の、中に見えていた、俺が静流にあげたピンクの小箱。
もちろんまだ静流は開けていない。映画が終わった後にみんなで昼食を買い込み、ここ大輝の部屋までやって来た所だ。
「え!?」
静流がしまったと言う顔をする。そして俺を見た。
俺…どんな顔してる?
「あー省吾からもらったんだ。ね、なんだったの?」
美咲が静流にくっついた。あずさと3人で静流のバッグを囲んでいる形だ。静流は振り返り、どうしようと言う顔で俺を見てる。
俺は仕方ないよ、と言う風にちょっと笑った。
どっちにしても、あの女性軍2人に敵う訳がない。ちょっと、2人のプレゼントの評価が気にはなるけど。
「え…じゃ、開けるね」
ガサガサと包装を丁寧に開く音がする。そんなもん、破ってしまえば早いのだろうに…そう言うものでもないのかな。
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