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省吾の部屋に入って驚いた。
すごく大きなオートバイのポスター。
それからいっぱいのオートバイのプラモデルが入ったガラスケース。
本棚には、やっぱりオートバイの雑誌とか本とかがぎっしりと並んでた。
「エロ本が無い…」
露骨にがっかりする大ちゃん…もしもし。
でも、何か省吾らしい。
好きなもので統一の取れたお部屋。まさにオートバイ一色だ。
「面白みの無い部屋で悪かったな」
言いつつ、省吾照れ臭そう。
ううん、すごくいいよ。
なんかすごくいい。
省吾がオートバイを好きな事、初めて知ったよ。
「プラモは全部自作か?すげえ数だな」
タキちゃんの関心はそっちだ。
ほんとにいっぱいだね。
ガラスケースの中にあるものは、みんな精密で作るのが大変そう。きっと大事な物なんだね。
ん?
ちょっと待って。
そのガラスケースの上段にあるアクリルの箱。
すごく、見覚えあるんだけど。
私の作ったオルゴール?
えー!?なんで!?
「大事にしてんじゃん」
大ちゃんも気がついた。
私のオルゴール、あんなすごい所に飾ってある。
やだ、何か恥ずかしい…
「そのぐらいじゃなきゃ、許してやんないけどさ」
大ちゃん…?
なんか、嬉しそうに見えるのはどうして?
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