【問わず語り Shizuru side 2】

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   そしてみんなでお菓子をつまんだりおしゃべりしたり。  楽しく過ごした時間のうちに、とうとう省吾のお父さんがお家に帰ってきた。 「はじめまして、おじさま!!お帰りなさいませ~!!」    あずちゃんの熱烈歓迎を受けた省吾のお父さんは、初めびっくりしていた様だけど次の瞬間にはあのノリのいいお父さんになっていた。   「いやーどうもどうも!省吾の親父です~!みなさん初めましてー!うちのバカムスコがいつもお世話になりまして!木沙真治35才独身でーす!!」    この前と同じだ。お父さん、素敵。   「いいから親父、向こうに行ってろよ!みんなと話してんだから邪魔すんなっ!」 「あらっ!あたし達おじさまに会いに来たのよ!!」    あ、あずちゃん、お父さんを速攻で気に入ったんだ。  そうよね、お父さんすごく素敵だもん。   「そーゆーことらしい。ほれ、省吾」 「なに?」    お父さん、省吾にお金渡してる。   「何か好きなもん…ハンバーガーでもフライドチキンでも何でも買って来い。みんなにご馳走しちゃる」    わーと盛り上がる私たち。省吾がしぶしぶと立ち上がる。   「俺、一緒に行くよ」    まーちゃんが立ってくれた。本当は私が行きたいけど…省吾、お父さんがいるから嫌がるかもね。
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