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きえ、でもおいはこの時点では、綺羅子女史に
不信感を抱いてはいないんじゃよな?フォゼ島?
ええ、それで構いません。寧ろ友好的であることで、
情報を更に引き出せるかもしれませんから、
よろしくお願いします。はい、会話に集中!集中!
きえ!?、変なプレッシャーをかけるんではない!
さて、フォゼ島とフォゼ之進のそんな事情なんて、
NPCの綺羅子女史は知りはしないので、彼女は自己
紹介にあった通り、人懐こい調子で話しかけてくるぞ。
フォゼ之進が見せた"フォゼ川中尉"の写真について、
「琺瑯のマスクの部分は兎も角口許はとてもよく似ているし、
お孫さんのフォゼ川さんは、きっと御祖父さんそっくりなんで
しょうね、お会いしてみたかった」と口にする。
きえ、優秀で多忙な方だから中々面会は
難しいだろうが、第7フォゼ師団にくれば
会えないこともないと、伝えておこう。
綺羅子女史はそんなフォゼ之進の言葉に対して、
にっこりと微笑むと、突然ハッとする。
そうだ、私、素直な軍人さんを見てみたいってということで、
奈緒美さんのお手伝いを抜けて来たの。そろそろ、もどるね。
あ、それと奈緒美さんからの伝言で、木のレリーフについて
は見るだけだったら、部屋に入っても構わないからどうぞで
すって、じゃあ、夕飯を期待しておいてね」
彼女は伝聞で言われた
だけですから
と、言いたいことだけを言ったという感じで、
図書室から退室していった。
うーん、落ち着きんなか娘や
(貴方が言いますか?)
前回からのあらすじ。探索者のフォゼ之進とフォゼ島は、
探索先である杉山屋敷の図書室で見つけた本の登場人物と、
屋敷に滞在する人々の名前の一致に訝しむのであった。
では、私は探索者の鯉登フォゼ之進少尉と、これまでの
情報共有と自分の意見を伝えようと思います。
うむ、おいもしようち思う。
とへってん、綺羅子女史に関しっせぇ、おいは名前
以外んところは、俄に信じがてかもしれん。
そうじゃ、フォゼ島、《説得》をおいに使ってみてくれんか?
ええ?!もし失敗したらどうするんですか?
失敗したやしたやで、鯉登フォゼ之進は自分達を信用
しちょっちゅう油断を相手方にさせっこっが出来っ。
それにフォゼ島なら、最後はおいを助けてくれると
しんじちょるからな!
……わかりました。
フォゼ島 説得60→ 67 失敗!
失敗だね、フォゼ之進は結果的には
説得されなかったが、どうするかね?
きえ、数字的には惜しかところもあっで、
「フォゼ島は心配しすぎじゃ」
ちゅう具合でん説得失敗にしもす。
そいに"鯉登フォゼ之進少尉"としては、ないにしてん
中尉ん御使いが第一ん目的で、屋敷も調べよごたっと
探索者んおいも思うちょっはずじゃっで、そういった
意味でフォゼ島軍曹を急かす。
それでは、私は「真面目に聞いていないな」
と思いつつも、同じように御使いの途中だと
思いだし、探索の続行には賛成します。
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