嘘から始まる二人の話

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「いつからかは分からない。私も気付いたの、月曜日だから」 「それって今週の?」 「うん。だって涼介聞いたんでしょ?飲み会に来てた子達から。私が飲み会で……酔っ払いながら、涼介に会いたいって言ってたの」 「……そんなこと言ってたの?」 「……もしかして、聞いてないの?」 「今、友里から聞いた」 「な、てっきり知ってるんだと思って。他にもいろいろ……。だから避けてたの。自分でも自分の気持ちに驚いてたし」  えーと、つまり金曜日の飲み会で、酔っ払った友里が俺への気持ちを話して。それが俺に伝わったと勘違いし、自分でも自分の気持ちに気づいて戸惑っていた、ということ? 「聞いてないなら、話さなきゃ良かった。なんで私って」 「友里」  涼介は友里の側に座ると、手を取る。そしてゆっくり顔を上げる友里を見つめた。 「友里のことがずっと、ずっと好きだよ。友里も同じ気持ちなんでしょ?」 「……うん」 「友里、俺と付き合って」
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