嘘から始まる二人の話

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 言えた。もう悔いはない。 「違うの」 「何が?」 「私がバレたと思ってたの。自分の気持ち」 「どういうこと?」  友里は顔を赤くしながら、話し始めた。 「金曜日の夜、迎えに来てくれたでしょ?だから私の気持ちがバレたんだと思って、恥ずかしくて。それに涼介は山本くんが好きだから、告白してもフラれるのが怖くて」  友里の言っている意味が分からない。それはつまり、俺のことが好きだって言ってる? 「え、ちょっと、待って。俺に気持ちがバレたって、友里。俺のことが好きなの?」  うんというように、友里は真っ赤な顔で頷いた。 「え、待って?いつから?」
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