嘘から始まる二人の話

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「付き合うって、何するの?」 「デートしたり、手を繋いだりキスしたり?」 「キ……無理かも。恥ずかしくて爆発しそう」 「爆発してもいいよ。俺が受け止めるから」 「山本くんはいいの?」 「友里、話聞いてた?」  後から聞いたけど、この日友里は少し風邪気味な所に雨で濡れて。なおかつ告白されて恥ずかしさと風邪で頭がぼーっとしてたらしい。 「というわけで、無事付き合えることになりました」 「良かったねぇ。長年の片想いが実って。私にも友里からノロケのLINEがこーんなにも」  見せられた友里とのLINEには、俺がこうしてくれたとか何を言ってくれたとか、それは細かく書かれていて、恥ずかしくなる。 「ちなみに自分の気持ちに気づいたのは、飲み会だけがきっかけじゃないらしいよ?」 「え?どういうこと?」
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