また会える日まで

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「今のはクォーツの声!どこにいるの?」 私は今一つ目の角に向かって歩いていた。 所詮私はノロマ。他の世界の私はほとんど早いらしいけど。でも他の世界のことなんて考えてても何の得にもならないわ。 また今日も私は角を曲がる。 誰かは私たちのことを目にも留めずに次へと行ってしまうけど、ほとんどの人はそうじゃない。みんな私たちを見てくれる。でもそれは最初だけ。あとは他の場所に熱中してしまうわ。 だから何?私たちの愛は誰にも引き裂くことはできないのよ。所詮はノロマだけど捕まることなんてないわ。ただクォーツに会いに行くだけ。 待っててね。 「クォーツ!」 少し返事が遅れてしまったけど彼もいつも私のことを考えているわ。きっとすぐに返事が帰って来るはずよ。きっと、きっと。 でも返事は返ってこなかった。 おかしい、確かに声が聞こえたもの。そう遠くには行っていないはずだわ。だって、だって! この道を曲がったらいるはずなんだから! 必死の思いでプリンが角を曲がる。 しかしそこには誰もいなかった。
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