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カメラやマイクなどを外してもらったユノは、メイクや髪はそのままでキャップを被り、マネージャーと一緒に車に向かう。
「正直、今日のって撮れ高ありました?」
「正直に言うなら、ユノにとってはないね」
「……それは知ってますけど」
「まあでもジュウォンの勢いは本気でえぐかったし、リアムは道中にあったバンスナップに一切驚かずに進んでいったのが衝撃的だったね」
「……バンスナップ?」
「仕組みとかは俺もよく知らないけど、通るときにバチッて音がなって膝に衝撃が行く〜的な感じのやつだよ」
「何それ痛そう」
「そう、結構痛いのに、リアムはガン無視で、何事もなかったように普通に歩いていったからほんとに笑った」
車に着き、マネージャーが運転席に乗り込む。ユノも後部座席のドアを開けると、そこにはなぜか1人、人が。
「……え、ジュウォニヒョン、何してんの?」
あれ、なんかデジャブ。
退屈そうな顔でスマホを眺めていたジュウォンは、ユノの方を見ると、何か? とでも言いたそうな顔をした。
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