Act 2 : 恋の始まり?

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「二人はさ……、”BL営業”、本当にやる気、あるの?」  呆れた顔でそう言うのは、しばらくぶりに会う第一本部長。 「もちろんですよ」  本部長の顔もまともに見ず適当に答えるジュウォンに、ユノはヒヤヒヤしてしまう。 「も、もちろんです」  慌ててユノも頷くが、本部長の顔は晴れない。 「……二人は恋したことある?」  少しの沈黙の後、本部長が唐突に質問した。 「まあ人並みですかね」  ジュウォンの答えに、本部長はぐっと顔をしかめる。 「そうだ、そんな温度感だからだ」 「……何が、ですか?」  ユノが恐る恐る聞くと、本部長ははっきりと言った。 「二人からは、恋のときめきが全く感じられない」  恋の、ときめき。  そんな、普段作詞でも使わないような、ユノにとっては縁遠い言葉の並びに、ユノは軽く頬が引きつるのを感じた。
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