Act 3 : ヒョンと恋愛、なんて

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「ユノ何見てるの?」  唐突にジュウォンがユノに寄ってきて言った。 「え、コメントだけど」 「ふーん」  自分で聞いてきたくせに興味なさげな反応をするジュウォンに、なんなんだこの人は……とユノは真剣に思う。 「『ホジュナ、どのヒョンが一番好き?』え、この中でですか? 究極の質問ですね、難問すぎるのでスルーします」 「ツンデレすぎない? 素直にスホヒョンです♡って言ってくれていいんだよ」 「素直に言ったらスホヒョンはまず除外されるんですけど」 「ひどい!」  いつも仲良しな最年長と最年少の絡みに、コメント欄が『親子ズがまた反抗期の親子してる』『思春期の息子とダル絡みするパパじゃん』と沸く。 「ゆーの」  真横から名前を呼ばれたユノがそちらに顔を向けると、最強に整った顔面がじっとこちらを見ていた。 「もうちょいこっち来て」  身体をぐいっと引き寄せられ、ジュウォンと密着する形になる。 「え、なに……あ」  そうだ、『恋の始まり』。ジュウォンがBL営業に本腰を入れ始めたのだと気づいたユノは、こてん、とジュウォンの肩に頭を乗せた。 「っ……」  急にジュウォンの身体が固まったような感じがして、目線だけでジュウォンを見ると、ジュウォンは大きくため息をついてユノをぎゅっと抱きしめた。 「うお、 」  驚きはしたが、ジュウォンの、長くてほどよく筋肉がついた腕の中は心地が良くて落ち着く。ぐでん、と効果音が付きそうなくらいに完全に身体を預けると、すりすりとジュウォンの手に頭を撫でられた。
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