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「これ、スホヒョンは知ってるの?」
「知らないんじゃないかな、出るとき『なんか会社から呼び出し』的な感じで言ってた」
ユノがジュウォンと話しながら宿舎に入ると、リビングでスホがゲームをしていた。
「あ、おかえり」
「ただいま。今大丈夫だった?」
ゲームの画面の中では、スホが大きな怪物を前に、傷だらけで戦っている。スホのHPも敵のHPもゴリゴリに削られていて、とても今やめられる状況には見えない。けれど、スホはあっさりと、どう見ても「いいところ」な状況のテレビ画面の電源を切った。
「うん、全然平気。それで、何の話だったの?」
「あーそれなんだけど……一応、部屋で話せる?」
ジュウォンが言うと、スホは「いいよ〜」と言って、ゲーム機をおもむろに置いて立ち上がった。
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