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「...うっ...また、この感覚...」
「えぇ?!またなのぉ?!」
「ちょっ、の、牧さん?!」
(また、声が遠く...)
「どうしよう...」
「触れてみよう...?」
「なぜ?!」
「もしかしたら、また...譜くんの時みたいに...」
「記憶の領域に入れると...?」
「うん...」
「...やってみましょう、きっと、僕らならできます」
「うん、行こぉ~!!!」
ー追憶の道ー
「ここは...」
【僕達は、いつもみんなから避けられていた】
「この声は、一夜...?」
【だけど、ある時いじめられてる人を見て、助けなきゃと思った】
「二夜...」
【そして、助けに入った...けど...】
「大丈夫だった?」
「怪我はなさそうか?」
「ひっ...こ、来ないでくださいっ!!!」
「「...」」
「なんですかあなた達は!あの人たちと同じですか!」
「僕達は違う、ただ助けに入っただけで...」
「もう二度と目の前に現れないでくださいっ!!!」
ダッ...
...ポタポタッ...
「ねぇ、一夜...僕達の存在する意味ってなんだろうね...?」
「わからない、わからないけど...」
「「なんでこんなに悲しくなるんだろう...」」
「僕達は、嫌われていたんだ」
「嫌われてなんかないですよ」
「そうだよぉ~」
「っ...譜...灯も...?!」
「少なくとも僕達は...」
「2人を大切な友達だと思ってるよぉ〜!」
「あぁ、そうだな」
「「でも、僕らじゃこの檻を壊して出るなんてできない」」
「やる前から諦めんなよ」
「僕だって、自分でその檻を壊すことが出来たんです、2人ならできますよ」
「できるのか...僕たちに...」
「ねぇ、一夜...やってみようよ」
「二夜...あぁ、そうだな」
「僕達は【自分が存在する意味】がわからなくて...」
「ずっと、自分自身をこの檻に閉じ込めてた...」
「「けど、今は大切な友達と言ってくれた人達が待っているんだ...!!!」」
ガンッガンッ...パキッ...!!!
「灯っ!!!」
「まっかせといてぇ~【テレポート】っ」
「譜!!!」
「はいっ!【カキカエ】!!!」
バフッ...
「ナイスクッション!!!」
「僕達は...」
「あぁ、出たんだな...」
「「みんな、ありがとう」」
「おかえり」
「おかえりなさい、2人とも」
「おかえりぃ~!!!」
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