始まりの事件

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ガララッ... (...!!!...っ、頭が...痛い、吐き気が...) 「あれぇ〜?牧くん、大丈夫〜?」 「だ、大丈夫...」 「ほんとにぃ〜?」 「大丈夫だから...」 「そっかぁ〜」 「ところで、その話し方何とかならないのか...?」 「ん〜?なるよぉ〜?」 「なるのかよ...」 「なるよ?」 「うぉっ、急に変えるなよ...」 「いやー、こっちの方が話しやすいかなぁ〜って」 「確かに話しやすいけど、急に変わるのかよ...」 「んふふ〜」 「んふふって...うっ...」 (だ...めだ...頭が...痛くて...目眩...が...) 「え?!ちょ、ちょっとぉ?!大丈夫?!」 「灯さん、どうかしたんですか?」 「あ〜!!し...く...こ...が...」 (声が、遠くなる...) 「い...そ...で...ほけ...つに...」 僕の景色は、そこで暗転した 「...むくん!牧くん!」 「うっ...あ、れ、ここ...は」 「ここは保健室だよぉ〜!」 「うぉっ、急に飛びつくな...」 「だ、だってぇ〜、急に倒れたから、心配だったんだよぉ〜」 「そ、そうか...」 「うん、そう!だから僕がずっとついていたの〜!」 「済まないな...迷惑かけて」 「いいんだよぉ〜」 カララッ...「あ、起きたんですね」 「あ、えーと、君は...?」 「あ、僕は、言葉 譜(ことは しる)と言います、急に倒れたと聞いたので...僕も様子を見に来ました...」 「譜くん〜」 「あ、灯さん、どうかしましたか?」 「牧くん、なんで倒れたんだろ〜ね〜?」 「わかりません...」 「だよねぇ〜」 「...あのさ、こんなこと、話したら変に思われるかもしれないんだけど...」 「ん〜?」 「どうしました?」 「僕は、その人がどういう人で、どういう性格なのか全部分かるんだ、「この目」で」 「ん〜?」 「ほぅほぅ?」 「それでさ、譜...って言ったよね?」 「はい」 「何故か分からないけど、名前以外、ほとんど見えないんだ」 「え...?」 「そして、灯...」 「ん〜?」 「君はにんげ...むぐっ...」 「ん〜、それ以上は言っちゃだ〜め」 「苦しい苦しい、わかった、分かったから...」
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