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時の流れに逆らって
一夜と二夜を助け出し、チーム『truth seekers』を始動させた牧たちは、狂気病について話し合いを始めた。
ー寮・『truth seekers』会議室ー
「...ってことで、狂気病についての説明はこんな感じだ」
「なるほど...」
「僕らがいきなり苦しくなったのはそういう事だったんだ...」
「は?ちょっと待て、苦しくなった?」
「え?うん、なんか、急に苦しくなって」
「気がついたらあんな状態だった」
「なるほど...そうなるとかなり厄介だな...」
「あ、僕も、発症前に苦しくなりましたよ」
「何故、それを、早く言わなかった...?」
「すみません...」
「でもさ、今の情報の通りなら...」
「あぁ、狂気病が発症する前に苦しくなる...つまり...」
「うん、もしかしたら、僕らみたいに発症する人が今後も出るかもしれないね...」
「あぁ、注意深く調べていこう」
「あ、あの」
「ん?譜?どうした?」
「実は、僕、発症する可能性がある人はどういった人なのかを考えてみたんです」
「ふむ...」
「それで、気づいたことがあるんです」
「気づいたことぉ~?」
「今までのは、僕、一夜さん、二夜さん...この3人です」
「ん〜...?」
「この3人に共通点があるんです」
「共通点...?」
「はい、まず、僕らは全員能力者です」
「あぁ、そういえば...」
「はい、僕ら3人は何かしらの「能力者」で全員狂気病を発症する前に苦しくなった、そして、本人達に何かしらの悩みがある...これが共通点だと思うんです」
「あれぇ...?でも、そうなると...」
「はい、灯さんが考えていることは、多分僕と同じです」
「どういうことだ...?」
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